『ラスト・ミニット』
ベルリンの空港で清掃業務の主任をしているハイケ。いつの日か太陽まぶしいマジョルカの浜辺で素敵な男性と出会ってみたいという小さな夢を抱きつつ、可愛い子どもたちのために甲斐性のないダンナとの生活や早朝から晩まで追われるキツい仕事に堪えている。
ある日、彼女が受け持つ現場に職安から紹介された新人ニーナがやってくる。ニーナもまたようやく見つけた仕事の出勤初日、妊娠していることが判るというサイテーな朝をむかえていた。今どき風のパンクス娘ニーナとたたき上げのおばちゃんハイケはお互いソリのあわないものを感じながらペアを組みことになるが、冤罪で逮捕され護送中に逃亡しハイケの清掃部屋に潜んでいたクルディスタン出身のカヴァと名乗る男と出あう。最初は彼の言い分に耳をかさず警戒する二人だったが、空港で繰り広げられているカヴァの釈放を求める支援者達のデモを目にし、彼の逃亡に手を貸すことに。しかし空港は既に警官隊が詰めかけ、厳重な警戒がしかれていた。はたしてハイケとニーナは無事にカヴァを無事に自由の身にしてやることができるのか...?
『アビエイター』
映画を見てて思ったのは技術にしても芸術にしてもいつの時代も水準を押し上げてきたのは道楽好きの大金持ちの功績が大きいんじゃないかということ。よいものはよいんだから失敗を恐れず好きなだけ画を描きなさいとか、とことん研究しなさいとか、部下が何か買い付けてきてそれが結果として採算取れなくても人の価値観はお金じゃ計れないしいい映画に対価は求めないみたいな理解を示したり(←ちょうどついこの間某社の人と某社の退任される社長の話が出た時にその方がこんな話をしてたときいて、観てる最中に思い出した)金は出すけど口は出さない普通のお金持ちのパトロン・タイプだったり、ハワードみたいに自分が納得するまで御自らやらない時がすまないタイプ。最も彼の場合には天才すぎて紙一重の部分があるわけですが。我々下々の人間はそんな恩恵にあずかっているんだなぁと別に卑屈になるつもりはないけどちょっと思ったりした。
『ミリオンダラー・ベイビー』
『宇宙戦争』その2-いちゃもん編
『宇宙戦争』
『コラテラル』
『宇宙戦争』に備えて、とりあえずトムの前作を鑑賞。とにかくDVD,VTRともにずーっと品薄の状態が続いていたのでようやくのレンタルとなりましたが、待った甲斐あっておもしろかった。
しかし公開時からトムちんを売りにしてたこの作品は、彼扮する殺し屋の巻き添えを食って朝までつき合わされるはめになったハイヤー運転手の悪夢の1夜を描いた物語。つまりは主役はジェイミー・フォックス扮する運転手。ポスターはばーんと映ってるけどトムは脇役…そういう売り方しなければ宣伝が厳しいとは思うけれど でもね。アカデミー賞でもジェイミーは助演賞ノミネートだったもの、なんかおかしくないでしょうか。マイケル・マンお得意の男と男のガチ勝負が熱いです。ほかの大作で見慣れた感のあるトムのアクションシーンですが、横っ飛びのブルブルしてるところがちゃんと体張っているように見えて好感が持てました。別に向こうがダメというわけではないけれどジェイミーも『レイ』よりこっちのほうがよかったような気がします。
『トゥーランドット』
プッチーニのオペラ「トゥーランドット」を映像化したものというと個人的には『アリア』のなかでケン・ラッセルが撮った「誰も寝てはならぬ」が印象的。たぶんあれがあのアリアを聴いた最初だと思うけれど交通事故にあって危篤になってる女性が見る夢というかそのイメージ映像がすごく美しかったし、男声のアリアにも鳥肌が立つほど感激したものでした。その後教育テレビで舞台の何幕かが放映されてわくわくしながら放送を観てたんですが、「誰も〜」はすごくよかったんだけど、相手役というかソプラノの人がどうみても肉まんみたいでちょっとガッカリしたのよねん。。その時にオペラの舞台が中国なんだなぁというのを初めて知りました。
『ヴァンダの部屋』
リスボン市内のバラックでこんこん咳をしながら灯りもない自室で仲間と薬を打ち続けるヴァンダ。表からは街の再開発で次々と貧民街をこわしていくブルドーザーの渇いた音。去年ポルトに出かけた時に何の工事か知らないけれどそこいら中の道路を掘り返し、乾燥した大気の中にもうもうと赤い土煙が立っていた事を思い出しました。時々聞こえる物音と咳き込み音だけでほとんど動きのないカメラに映し出される暗い室内の陰影がやたらに美しくて。まるで絵を見てるようだけど確かに感じられる生き物の気配。正直 家でぼーっと観ててところどころ集中力が途切れてしまったのだけれど、劇場で観てたら濃厚だったんじゃないかなぁとチト後悔してます。
あと『骨』のヴァンダに会いたいな、と思った。そのうちまたアテネで上映会があったら行ってみよう。
『輝ける青春』

ローマ出身の兄弟ニコラとマッテオを中心に1960年代から現代まで移ろうイタリアとそこに生きる6人の家族とその友人たちを追った前後編約6時間の一大ドラマ。
昨年のイタリア映画祭で上映された「復活」もそうだったようにこちらも元々はテレビ用のドラマというか映画だったとのこと。ローマの中産階級の一家族カラーティ家のニコラとマッテオという年の近い兄弟。ニコラは典型的なハッピーパーソンで常に前向きなすごくいい奴。方やマッテオはひたすら内面に苦悩を抱えていて他人に心を開くでもなく かといって特に年がら年中ネクラなわけでもなく 親にまで「何を考えてるかわからない」といわれてしまう奴。60年代後半、大学で青春を謳歌していた兄弟が精神病院に収容されていた少女ジョルジアを連れてバカンスの旅に出たことをきっかけに全く違う人生を歩むことになる過程にからめてフィレンツェの大洪水、トリノの学生運動、赤い旅団のテロ事件、マフィアと警察組織の攻防といった史実であったり精神病患者に対する体罰の問題などなど盛りだくさんの内容が描かれます。








