『仕返し』

Revenge -- Zemsta

 中庭の崩れた塀を隔ててひとつ城の塔に住み、互いにいがみ合っている大膳頭と廷吏。それぞれの姪と息子は密かに将来を誓い合っているけれど互いの家がそんな状態なものでなかなか実行には移せないでいる。そこに大膳頭が自らの結婚話をまとめてもらおうと招いた口八丁の騎士パプキンがからんでひと悶着。若い二人の恋は無事に成就するのか?

 アンジェイ・ワイダ監督が『パン・タデウシュ物語』に続いて撮った古典喜劇です。
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10:25 | O.T.ほか欧州映画 | edit | page top↑

『四月の雪』

四月の雪 (通常版)

 えー、わたくしは来日騒ぎやなんかのワイドショー以外で動いているペ・ヨンジュンをちゃんと見るのは、というか芝居している彼を見るのは初めてでした。『冬ソナ』も5分ぐらいのダイジェストしか見たことないし。今回の作品は監督がホ・ジノだからちょっと見ておこうかというのがその1で、このへんで「よんさま」みておいてもいいかぁって思ったのがその2の理由、ってなに言い訳してるのだ、自分。

 お話は不倫旅行の最中に交通事故にあい意識不明の重態に陥った男女のそれぞれの夫と妻が病室で出会い、やがて互いの心の傷や苦しみを分かり合い心を許していくことで、最初はちょっとした弾み・互いのパートナーに対する復讐のつもりで関係をもつけれど、だんだん惹かれあってしまうという単純に言ってしまえば「逆不倫もの」です。
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16:05 | 「さ」行 | edit | page top↑

『亀も空を飛ぶ』

Turtles Can Fly

痛いです。言葉を失うくらい
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12:42 | 「か」行 | edit | page top↑

『タルチュフ』

 実家へ帰ってきたものの雇い主をだまして遺産を狙おうとする家政婦の差し金で 祖父から絶縁状を突きつけられる役者の孫。彼は祖父の目を覚まそうと旅芸人になりすまし、家の門前で「タルチュフ」という名の物語を語り始める。
 モリエールの喜劇をカール・マイヤーが脚色した 「劇中劇」形式で語られる風刺劇。劇の中で若い貴族を巧みにだまし、何食わぬ顔で金品を巻き上げる生臭坊主タルチュフをE・ヤニングスがいつも通り怪演。どーみてもイヤらしげなエセくささが漂っているタルチュフにころりとだまされ湯水のように喜捨させられる愚かな貴族と、タルチュフの化けの皮をはがし夫の目を覚まさせようと色仕掛けを試みる妻の奮闘も楽しい。で、劇が終わったところで現実に戻りめでたしめでたし、とあいなるわけです。
ひょっとしてあの家政婦もヤニングスが演じてるのかなーと思ったんですが、たぶん違うと思います。似てましたけども…

原題:Tartueff 監督:F・W・ムルナウ 1925年製作
出演:エミール・ヤニングス、

@映画祭「ドイツ時代のラングとムルナウ」
 (2005.9.10〜9.19開催)
11:24 | O.T.ドイツ映画 | edit | page top↑

『ニーベルンゲン』

フリッツ・ラング コレクション ニーベルンゲン クリティカル・エディション
 先日観た記録映画『野獣たちのバラード』で大戦直前ぐらいにヒトラーやナチ、ドイツ民族をを称える絵やら彫刻が続々作られて美術館に展示されている場面があって、その中に自らをジークフリートと並べるヒトラーの自画像みたいなのがあって、まーよーやるよとあきれたものではありますが、そういえば脚本のテア・フォン・ハルボウという人はその後ナチに傾倒した人とか。ドイツ国民に捧ぐというクレジットがいつ入ったかはわからないけれど、『ニーベルンゲン』はドイツの民間伝承を基に作られた民話みたいなものらしいので、単純にそういった思想背景とは別に神々の伝説として楽しめる物語ではあります。

 1部がジークフリートの冒険&ブルグント姫クリムヒルトとの結婚、アマゾネスじゃなくてブルンヒルトの横恋慕→ハーゲン・トロンイェによるジークフリートの陰謀死。2部ではフン族の王エッツェルと再婚したクリムヒルトがジークフリートの死の裏事情を知りみんなみんな、死んでしまえー!みたいなほとんどやけっぱちともとれる復讐劇。
 壮大な歴史絵巻に相応しい大量物量、お金いくらかかってるんだろうってルビッチの時も思いましたが、でも壮大な神話を実写化するにあたって、CGもなにもない時代にこのようなほんとの大作が撮られていたことはすごいことだと思います。よくみるとジークフリートがやっつけるドラゴンとかかわいいんですけれどね。
岩波文庫でも読んでからもう一度スクリーンで観てみたいホントの大作です。

@映画祭「ドイツ時代のラングとムルナウ」
 (2005.9.10〜9.19開催)
18:31 | O.T.ドイツ映画 | edit | page top↑

『燃ゆる大地』

 地主の家に生まれながら農業を嫌い、金と名誉を手にする野望を抱いている青年が、草木も育たない呪われた「悪魔の地所」として伝わっている場所に油田が流れていることを知り、その土地を相続した伯爵未亡人と再婚。やがて遺産目当てで愛のない結婚をしたと夫の本当の目的を知った妻は自殺し、彼に気のあった伯爵の娘によって油田に火を放たれ野望が敗れた青年が兄と幼なじみの待つ家に帰るという物語。
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23:49 | O.T.ドイツ映画 | edit | page top↑

『ファウスト』

 骸骨の馬に乗り天空をかける戦争・疫病といった死神。ファウストを貶めるべく地上に下った悪魔が翼を広げると町に闇とともに黒い霧が立ちこめいかにも中世のペストのイメージ。すごく絵画的です。映像の力ってすごいですね。ファウストが無力な自分に絶望し悪魔と契約を交わして若い肉体を得てメフィストと行動を共にするようになってからの場面はその芝居が見もの。むっちりぽっちゃりの青年ファウストに いかにも悪魔の手先的なエミール・ヤニングスのメフィスト、現代的な美女といってもいいであろうC・ホルンのグレートヒェンもとても人間くさくて魅力的。ついにグレートヒェンを破滅へと導き、「青春など望まなければよかった」と自らを呪ったために元の老いた姿に戻ったファウストが炎の中に飛び込んだとき、天使が悪魔の手も及ばぬ何物にも変えがたいものとは「LIEBE」愛だととく場面には純粋に感動しました。映画の醍醐味味わいました。

原題:Faust 監督:F.W.ムルナウ 1926年製作
出演:ゲスタ・エクマン、エミール・ヤニングス、カミラ・ホルン
@映画祭「ドイツ時代のラングとムルナウ」
 (2005.9.10〜9.19開催)
23:29 | O.T.ドイツ映画 | edit | page top↑

『アザー・ファイナル』


アザー・ファイナル


 2002年のW杯の時に話題になっていたウラW杯、というか世界一よわっちい国を決めようとFIFAランキングで最下位にいるブータンとモントセラートが大会決勝戦に合わせて試合をしたという、当時スポーツ紙にも何度か取り上げられていたとは思うけど、その試合を準備&開催するまでのドキュメンタリー。その当時にはふーんと思ったけれど、やっぱこういうのを撮るための企画ものだったのかなぁと、どちらかといえばちょっぴりがっかり。
 企画したのはW杯に出られなかったオランダのサポーターか組織委員会の人か知らないけどなんとなくただ者じゃなさそうでちょっと不審に思わないこともありません。だって事前に両国の取材に出かけたりとか関係者にあっていろいろ話聞いてるんだけれど、それってスポンサーがいないのどうのいってる割りには金のかけ具合が半端じゃないと思うし。それにブータンの関係者がいくら留学制度が整っているとはいえみんな流ちょうに英語しゃべってるのも?という感じ。そういえばブータンには『ザ・カップ-夢のアンテナ-』というお坊さんたちがW杯の中継を見たい一心でお寺を脱走したりする話がありましたね。あれはフランス大会の話だったけどなかなかほほえましいお話で好きでした。
 こちらの試合自体は遠征前にコーチが辞任したり長旅と土地の違いやらで体調を崩していたモントセラートに対してブータンが4点ぐらいとって勝利するんですが最後はともに手作りのカップを分け合うという和気あいあい、スポーツに国境はない的ハッピーエンドでしめくくられます。
 しかし最下位決定戦とはいってもそもそもFIFAのランキングなんてほとんどあてにならないですし、正直いってこの間の試合みたいなことやってたら今のジーコ・ジャパンはブータンやモントセラート以下かも…(爆)

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17:19 | 「あ」行 | edit | page top↑

『アトランティス』

アトランティス


 …って宮崎アニメのマネっこ臭いディズニーアニメではなくってリュック・ベッソンの海の世界。先日『皇帝ペンギン』みたときにふと思い出したのがこれでした。なんでかっていうとポップな音楽づかいでね(苦笑)。こちらのサントラでスキャット披露するのはヴァネッサ・パラディでしたけども、もちろんサントラにはいつものエリック・セラとか、みていてあまりの美しさに涙したほどのマンタの遊泳シーンで使われていたマリア・カラスとかバラエティーに富んだよいサントラでした。
 映画もグランブルーもとい『グレート・ブルー』を彷彿とさせるイルカちゃんやかわいいマナティちゃんとかうっつくしい魚の群れとかとても気に入っていて一時期我が家のテレビはこればっか環境映像よろしく映っていたことがありました。きれいな海の映像だとレニ・リーフェンシュタールの『ワンダー・アンダー・ウォーター』もすごく彼女独特のこだわりが感じられるというか、とにかく美しかったですけども。『アトランティス』も『ワンダー〜』もアイマックスなんかでみたら最高に気持ちいいだろうな。
 しかし大タコのシーンでは画面に吸い付く吸盤をみててむしょーに「タコ刺し」食いたくなってしまった私は完ぺき日本人だよな…。
17:29 | 「あ」行 | edit | page top↑

『心地よい部屋』

 1967年、チェコのプラハ。同年代の青年たちに違わず欧米のロックアーチストに夢中なミハル。パパは頑固一徹筋金入りの共産主義者で息子が髪の長いロッカーに夢中なのはもちろん気に入らないけれど、家に入り込んでくる西側の文化や思想、小物にまで難癖をつけては対抗すべく東側の「発明品」を見つけては家族の前で一席ぶってみせる。アパートの階上に住むクラスメイトのインドラにミハルは片思いをしているが彼女は親友で両親がアメリカに住んでいるエリエンと付き合っている。彼女の厳格な父親は資本主義者で大戦中に英国軍のチェコ人パイロットとして戦った兄を心から誇りに思っており、共産主義のミハルの父親とはまったくそりが合わないが、インドラの母親が亡くなった後バツいち子持ちでずっと再婚相手を探していたミハルの叔母と付き合うことになった。そして二人の婚約式の夜、ミハルは叶わぬインドラへの想いに落ち込んで大酒を飲みガスオーブンに頭を突っ込んで自殺を図る。そして間一髪のところを助け出され数日振りに目覚めた彼が耳にしたのはソ連軍が国境線を越えて侵入してきたニュースと爆撃機の轟音だった。

 プラハの春を迎えるまでのとあるチェコのアパートに住む2組の家族に起こる出来事を当時の若者文化や普通の庶民の生活なども見せつつコミカルに描いた物語。
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18:07 | O.T.ほか欧州映画 | edit | page top↑