『トゥモロー・ワールド』
『キング 罪の王』
『明日へのチケット』
『クロッシング・ザ・ブリッジ〜サウンド・オブ・イスタンブール〜』

ドイツのニューウェーブ・ミュージックシーンのカリスマ的バンド、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのベーシスト、アレキサンダー・ハッケがイスタンブールを訪ね、東西の文化の融合点たる かの地そのままにさまざまな音楽を探るロード・ドキュメンタリー。
劇中で紹介される音楽はターキッシュロック界の先駆者的ロックシンガー、ノイズパンク、ラップ&ヒップホップ、ストリート・メッセージソングから80年代から弾圧を受け90年代も半ば過ぎに再び解禁されたクルド音楽、ジプシーミュージック、伝説の女性ソロシンガーなどなど、はまってしまったらひたすらはまり続けて逃れられないことうけあいの、どれも熱い血が自然に沸々とたぎってきそうなものばかり。麻薬というか秘薬のような珠玉の音楽が全編を通して堪能できます。これはサントラほしいです。うう、まずい、はまりそう。そしてファティの映画を見るたびにどこよりもエキサイティングな街に見えてしょうがないイスタンブールにまた心がぐーっと傾いてしまった。街の撮り方、人の追い方などカメラワークが相変わらず秀逸。これは音のいい劇場でもう1回みたい、というか聴きたい作品でした。
大阪ヨーロッパ映画祭

23日より開催された大阪ヨーロッパ映画祭の初日に出かけました。会場はウォーターフロントの大阪港にある海遊館というところ。イメージ的には幕張とかお台場でしょうか。商業施設に水族館に、サントリー美術館やホテルまで敷地内にあるアミューズメントプレイスでして、映画祭はその中の映像ホールでの開催でした(にょろにょろ矢印の建物)。ホール内の雰囲気は恵比寿の写真美術館ホールみたいな感じ。
この日の上映は3作でファティ・アキンの『クロッシング・ザ・ブリッジ〜サウンド・オブ・イスタンブール〜』(来春シアターNにて上映が決定)、スロヴェニア映画の『去り逝く君へ』、スペイン映画の『アンチエイジング・ロマンス』を鑑賞。久々の3本立て鑑賞&夜にはホテルでBSで放送されてた『ルートヴィヒ』まで見ちゃったからどーっぷりヨーロッパ映画にはまった一日でした。
その反動で翌日はどっぷり観光にはまってしまったんですが。。
『オフサイド・ガールズ』

原題:Offside 監督:ジャファル・パナヒ 2006年製作
出演:シマ・モバラク・シャヒ、サファル・サマンダール、シャイヤステ・イラニ
第7回東京フィルメックス(2006.11.17〜26)上映作品 映画祭上映タイトル『オフサイド』
2006年はW杯イヤーということもあって、サッカーがらみの映画がいろいろと公開されたりもしましたけれど、それなりには楽しめてももうひとつというところがなきにしもあらず。しかし!これはベッカムもジダンの映像もなければ、出てくる有名選手はカリミのお面だけですが、楽しかったし一番共感。愛さずにはいられないチャーミングなお話でした。
『ディクシー・チックス/シャラップ・アンド・シング!』

「黙って歌ってろ」…余計なこと言わずに歌うたってりゃいいんだよ、って感じかと思うんですけども、2003年アメリカのイラク攻撃に際して公演中のロンドンでのステージMCで「大統領と同郷であることが恥ずかしい」と発言したばかりに、保守層、というか彼女たちのファン層であったカントリーミュージックを聴いていた層を中心に総すかんを喰らい、CD不買運動やらカントリー系のラジオ局から追放同然の仕打ちを受けた女性カントリー・トリオ、ディクシー・チックスが2005年にアルバム「Taking the long way」を発表し再びツアーでロンドンのステージに立つまでを追ったドキュメンタリー。
チックスのミュージシャンとしての知名度が日本でどれぐらいあるかは分からないけれど、たぶんこの作品に収められている事件のことをご記憶の方はきっと多いんじゃないでしょうか。
『ワールド・トレード・センター』

『ユナイテッド93』公開の時にはあれだけぶちぶちと観ることを渋っていた9・11モノですが、今回は楽日ギリギリで滑り込んでしまいました。なんでーといわれるとそれはひとえにあそこのビルの救助に当たった「ヒーロー」たち(ここのところ英雄ものづいちゃって)の物語ということだったし、実を言うとオリバー・ストーンの畳み掛けるような執拗さは割りと好きなほうだったから、どうな風にできてるかみたかったのはありました。でもなんだか予想してたのと違ったかなーという感じ。
『父親たちの星条旗』

第二次大戦の戦場フォトで、おそらく後世の多くのひとが一度は目にしたことのあるであろう硫黄島に星条旗を掲げる6人の米兵の姿。その写真は戦場に子どもたち・夫・恋人、友人を送り出した人々には戦いが決して無益ではないのだと報われたようにも映っただろうし、端から見てもそれはいかにも志気・愛国心が高まりそうなイメージが。そんな写真に写っていた若者たちは当然国に帰れば戦場の英雄として讃えられ、様々な形で公の場に顔を出すことになるのだけれども、華々しい舞台の裏側で当事者たちが何を思い、どんな苦悩を抱えていたのかを描いた作品。こういうことをあえて伝えなければならない世の中も、いろんな意味で哀しいと思う。伝えられるべき事柄とは分かっていても。




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