『それでもボクはやってない』

それでもボクはやってない―日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり!
 「痴漢は立派な犯罪です」とか書かれた中吊りがエロ宣伝文句の踊った週刊誌の中吊り横に並んであったりするヘンな国ニッポン。やっぱ裁判もどっかおかしいのかーなんて思って過ぎたあっという間の2時間半。フツーの人を犯人に仕立て上げることって簡単なんだなあと今さらながらびっくり。噂に違わない見応えのある臨場感たっぷりの裁判ドラマでした。
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22:12 | 「さ」行 | edit | page top↑

『輝く夜明けに向かって』

Catch a Fire
 アパルトヘイトが実施されていた80年代の南アフリカで、大精油所の労働者として妻子と共にごく普通の生活を営んでいたのに、ある日突然テロリスト容疑を掛けられ逮捕/拷問を受け、やがてその取り調べが何も知らない妻にまで及んだ時、初めて精油所爆破行為に手を染めることとなったパトリック・チャムーソさんの半生を映画化した作品。
 原題の「Catch a Fire」で思い出すのはボブ・マーレーのデビューアルバムですけれど、ところちがえどボブと言えば自由と平和の闘士&ラスタ。どことなくマッチするタイトルではあります。
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16:55 | 「か」行 | edit | page top↑

『9 Songs ナイン・ソングズ』

9 songs - Unrated Full Uncut Version
 ライブコンサートで出会った南極の地質研究に携わる男とアメリカ人学生の若い女の1年間に渡る愛の日々を9つのライブ曲に織り交ぜて描かれる、マイケル・ウィンターボトムの中編。
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16:49 | 0-9/A-Z | edit | page top↑

『不都合な真実』

An Inconvenient Truth
 アル・ゴアというとクリントン時代の副大統領であんまし人相が好みじゃないなとか、この前の前の大統領選では投票結果がもめにもめて開票やり直しの末 ブッシュに惜敗したこととか、嫁がPMRC発案のティッパーだなーぐらいのことしか意識してませんでした。よって彼が地球温暖化防止に熱心に取り組み、調査に参加したりそのリサーチ結果について世界のいろいろな都市でセミナーを開き温暖化防止策の必要性を市民に説いていることはもちろん知りませんでした。本作はそんなセミナーの拡大版でゴアさんがどのようにして温暖化の問題に興味を抱き活動するようになったかなど彼のこれまでのキャリアを取り混ぜながら紹介されています。

 地球が温暖化することによって世界各地で起きている異常気象、北極・南極の氷が溶け出すことで海流の流れが変わり、それに呼応するように生態系に変化が生じ、それまで温度が上がらないことで流布防止されてきた未知の病原菌がいろんな媒介を経て世界中に広がることなど、一部にはあまりに極端な仮説じゃないかという声もあるそうですが、実際この地球上でどんなことが起きつつあるのか、映像図解や表やらアニメなんかも取り混ぜてわかりやすく説明されており、それ自体は学校などで子どもたちに環境保護を呼びかけたりするのにもいい教材になるんじゃないかと思います。氷がとけちゃったら北極のシロクマさんが行き場を失って海で溺れてしまうのはかわいそうだと思うだろうし(溺れる以前にどこか陸地に移動するだろとかいうのは言いっこなしね)。

 ただ、やっぱこうして映像化されたことによってただでは転ばないというか、もちろんその温暖化防止策を採っていない先進国の筆頭であり二酸化炭素の最大排出国であるアメリカだし国の方針にかかわることだから政治と切り離せないのは分かるんですけれど、終わりに近づくにしたがってなんか選挙キャンペーンみたいになっちゃったのはちょっと残念。『華氏911』みたいなラディカルさというか押しの強さはないんだけれど。
 でもいくら極端な仮説といわれようが地球が温暖化に向かい環境破壊が急速かゆうるりとかはともかく進んでいることは確かな事実と思うので、ちょっとでも小さなことから何かできることはないのかなと考えるきっかけを与えてくれる作品ということで観ても損はないでしょう。教育テレビで流せばいいのに。
09:48 | 「は」行 | edit | page top↑

『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』

Enron: The Smartest Guys in the Room
 観に来ていたお客の9割がたは会社帰りのスーツ姿のサラリーマンさん。やっぱ興味深い題材なんでしょうかね。
 経済関係はまったく疎くて、エンロンの倒産が新聞をにぎわせたとき、何をする会社だったのかもよく分かっていませんでした。いまだに株にも興味はないし、経済音痴も相変わらずなので画面そっちのけで字幕を集中して読んで理解しようと勤めても、作品中の経済用語でまず?という感じだったんですが、要はちゃんとした売り上げが立っていないものを売れる計算で、いつかはバレバレになること承知でどんどん右肩上がりで計上していって行き着くところまで行きそうになったところでお偉いがたはさっさと株券を売り払って儲けるだけ儲けてトンズラしたってことですよね。それが今時のスマーテスト・ガイのすることなんだー。ふうん。
 しかしカリフォルニアの大停電にもそんな大手の民間企業の思惑が絡んでいたなんて。停電で普通に人が生活にも困ってるときに株価上昇のこと、というかテメエらの儲けしか頭になくて普通に人が困ってるときに片やモニタをニタニタ笑いながら見ちゃ「もっとあがれ」とかいってた連中にはヘドが出る。金儲けに走ることがそんなに悪いことなのか、とどこかで誰かが開き直った記憶も新しいけれど、お金持ちになることはそりゃ誰にとってもこしたことはない。だけどモラルもへったくれもない下品なやり方は胸くそが悪いだけ。なーんて言ってもそういう連中には貧乏人の僻みにしか聞こえないんだろうけれどさ。どうせなら心の豊かな金持ちになりたいもんですね、なれるなら。あとで本でも読んで補足学習したい1作。
02:51 | 「あ」行 | edit | page top↑

『ヘンダーソン夫人の贈り物』

Mrs. Henderson Presents (Full Screen Edition)
 1930年代にロンドンはウェストエンドの劇場ウィンドミルのオーナーとなったヘンダーソン未亡人はパワフルなじゃじゃ馬おばあちゃん。67歳にして劇場興行の世界に飛び込み、よその劇場と出し物がかぶってお客が不入りとみるや大臣に掛け合って英国初のヌード登場レビューを成功させ、ロンドンが戦火に包まれても娯楽と休息を求めてやってくる兵士たちのために劇場は閉めない宣言をするなど鼻っ柱が強くおちゃめでバイタリティ溢れるご婦人。第一次大戦で若くして命を散らした息子への想いが募るあまりときには気を利かせすぎて大きな失敗もするけれど、こういう活力溢れるおばあちゃんは大好きです。佐賀弁でいうなら「がばいばあちゃん」の類にはいるのかしら。まわりにいる人はかなり大変とは思うけど。

 映画はレビュー場面も楽しく、静止したままのヌードが登場する場面はまさに芸術品の美しさ。ジュディー・デンチ扮するヘンダーソン夫人とボブ・ホプキンス扮するマネージャーやらその他の相手とのやりとりもウィットに富んでいていかにもイギリス人の会話らしくこれまた楽しかったー。早すぎてついていけないところもあったのでシナリオ読んでみたいなあと思ったり。笑いとハートじんわりのつぼを押さえてある、小粋でステキなお話しでした。
13:47 | 「は」行 | edit | page top↑

『ディパーテッド』

The Departed
ご存じ『インファナル・アフェア』の米国リメイク版。
 んー…マフィアものクライムものを過去何作も作ってきたスコセッシだし、こういう色調の作品だって『イカとクジラ』のおにいちゃんじゃありませんけど、自分だって作れたものを、たまたまよその国で別な人間が先につくっただけ、って言い訳できるかもしれない。なんて当然、言う人ではないと信じてますけれど。

 あんまり『インファナル〜』のほうのディテールを記憶していないのでなんですが、そのまま生かしてるところと、今回オリジナルという部分と半々ぐらいの割合? リメイク製作の報が伝わってきた直後には『インファナル〜』は観てないと言ってたスコセッシですけども、その後観たんでしょうかねえ。きっと観たんだろうな。みてないとは言わせませんぞ(笑)。
 結末に関しては『インファナル〜』のほうは続き物ですし、そういう意味では今回ああもう撮らないのねという安心感はあったというか(?)差別化されてるといえばそうですが、もうちょっとしたたかさがほしかったよね、マット扮するコリンには。というか全体的に彼の役があんまり練られてない気がしました。

 正直言ってGG賞のノミネートやら加えて監督賞の受賞には驚いたんですけれども、もし万が一オスカー絡みで何かの受賞があるとするならば、スコセッシのこれまでのキャリア考えてもかなり不本意じゃないかと思うんですけど。まあアカデミーの会員の方々の目はそこまで節穴じゃないとは思いたいけれどわかんないですからねえ…。

※追記※
その後の展開に関しては特にコメントはありませんねー。

ディパーテッド
『マリー・アントワネット』に続いてこちらもサントラの曲がよさそう。「Comfortably Numb」は入ってるけど「Gimme Shelter」は入ってないそうです。ご注意を。

原題:The Departed
02:00 | 「た」行 | edit | page top↑

『マリー・アントワネット』

Marie Antoinette
 前作『ロスト・イン・トランスレーション』の公開時に沢木耕太郎さんの映画評がらみで「アメリカ人の傲慢さが出てるんじゃないのか」という記事をいくつか読んだ記憶がありました。個人的にはあの作品に関しては舞台自体日本じゃなくても成立する話だろうしと思うし、孤独や寂しさの描写など結構好きだったのだけれど、気になったとことといえばメジャーな出の人のメジャー路線軽視というか蔑視みたいなところ。そういう意味で言えばハリウッドのタイクーン的お家柄出身のソフィアが今回フランス王妃の話を撮るというのは、嫌味に近いくらいはまり過ぎかもしれない。超セレブでなけりゃヴェルサイユ宮殿全面ロケ協力なんてしないだろうしなー。わたし、ひがんでます?
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19:06 | 「ま」行 | edit | page top↑

『イカとクジラ』

The Squid and the Whale (Special Edition)

ピンクフロイド、っすよね。
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19:42 | 「あ」行 | edit | page top↑

『市川崑物語』

konst

 御年91歳にして現役映画監督、っていったらマノエル・デ・オリヴェイラなんて来年で100歳なんですけども、30年ぶりのセルフリメイク『犬神家の一族』が目下公開中の御大市川崑監督の生い立ちからこれまでの歩みを岩井俊二が監督したドキュメンタリー、というより「岩井俊二が映像で映画監督市川崑を紹介した作品」。彼がそこまで市川監督に心酔してるとは知らなかったんだけれど監督の半生をいかにも「彼らしい」タッチで映像とテロップインサートで紹介している作品です。
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00:17 | 「あ」行 | edit | page top↑