『善き人のためのソナタ』

The Lives of Others

原題:Das Leben der Anderen (英題:The Lives of Others) 善き人のためのソナタ
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマン 2006年製作作品
出演:ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ

 1989年にベルリンの壁が崩壊し東西のドイツが統一されたのが90年。統一がなされたとはいえ実質的には東が西に組み込まれる形でいろいろな格差であったり問題はいまだ残っているとはいえ、それをまだほんの20年も経っていないのだからととるか、もう20年近くも経ったのにと受け取るかはたぶん人それぞれ受け止め方は違うのだろうけれど、東ドイツにおける国家保安省の諜報、というか市民生活への監視活動が先の大戦どころではない、ほんの少し前の80年代まで続いていてごくごく普通の一般市民によるさまざまな密告が身近な行動として行われていたというのは正直わたしもよく知らなかった。そんな時に丁度、いつもお世話になっているありちゅんさんのブログでご自身が東ドイツのお友だちを訪ねたときのことを書いていらしたのを読んで、本当にそういうことが普通の市民生活の中にあったのだなあとかなり衝撃を受けたのですが、これはそんな諜報活動に従事したひとりの男の心の雪解け、というか壁の崩壊を描いた物語。
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20:43 | 「や」行 | edit | page top↑

『ホリデイ』

The Holiday
原題:The Holiday  ホリデイ
監督:ナンシー・マイヤーズ 2006年製作
出演:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック

 こりゃー婦女子にとっては夢のようなお話しっす。だって失恋して見知らぬ誰かとお家を交換して傷心旅行に出かけたら、もれなくジュード・ロウのようなステキな男がついてきて一緒にクリスマスを過ごすんですぜ。♪きっと君は来ない...サイレンナ〜イトホーリーナ〜イト♪ もー夢ですよ、ドリーム。ってなわけで何も考えず2時間ちょい(そんな長かったのね)夢見させて頂きました。以上

…で終わってもいいんだけどあまりに簡潔すぎるのでダラダラ。
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『フランシスコの2人の息子』

2 Filhos De Francisco
フランシスコの2人の息子
原題:2 FILHOS DE FRANCISCO - A HISTO'RIA DE ZEZE' DI CAMARGO & LUCIANO
英題:TWO SONS OF FRANCISCO 監督:ブレノ・シウヴェイラ 2005製作
出演:アンジェロ・アントニオ、ダブリオ・モレイラ、マルコス・エンヒケ、ジラ・パエス

 ブラジルのゴイアス州シチオヌーヴォ村。妻エレーナの父親の畑を借りて農業を営みながらつましい生活を送るフランシスコの心のよりどころはラジオから流れてくる音楽。やがて長男のミロスマルを頭に次々と子どもたちを授かるが、どんなに貧しくとも音楽が家から途絶えることはなかった。いつしか息子をプロの歌手にしようと思うようになったフランシスコは、ミロスマルと次男のエミヴァウに自己流の歌の特訓を続けさせるばかりか、地代の支払いはもとより換金できるものは売り払い中古のアコーディオンとギターを買い与えた。そんな甲斐があって彼の2人の息子は地元のステージで喝采を浴びるほど歌を上達させるものの、地代の不払いで土地を追われた一家は州都ゴイニアに出てくることに。フランチェスコは慣れない工事現場に働きに出るが収入は知れたもの。食うにも困る生活の中で、ある日母の涙を目にしたミロスマルはエミヴァウを連れて、引っ越してきた時流しの歌手たちが演奏しているのを目にしたバスターミナルへと向かう。初めて自分たちの歌で稼ぐために…

 ブラジルで国民的人気を誇るゼゼ・ジ・カマルゴ&ルシアーノの兄弟デュオのサクセスストーリーと2人を支えた両親の物語。
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17:27 | 「は」行 | edit | page top↑

『パフューム ある人殺しの物語』

Perfume: The Story of a Murderer

原題:PERFUME: THE STORY OF A MURDERER パフューム ある人殺しの物語
監督:トム・ティクヴァ 2006年製作
出演:ベン・ウィショー、レイチェル・ハード=ウッド、アラン・リックマン、ダスティン・ホフマン、ジョン・ハート

 嗅いだり残したりといった匂いにまつわる行動は、人というより動物的なごくごく基本というかプリミティブで本能的な行動。人が暮らしてきた環境で嫌な、好ましくない臭いを消臭する技術は、もしかして早くからヤシガラ活性炭はあったのかもしれないけど元を断ち切るところまでは進んでいなかったかと思うので、生活臭に関しては消す=よいかほりorもっと強力なかほりをぶつけてヤな臭いをかき消すかいうことがポイントで香水やら香木が用いられてきたのではないでしょうか。
 でも対人的にいざ!という場面で活躍するのは勝負パンツならぬ勝負のかほり。爽やかであったり悩殺的であったりステキなかほりを残して異性の気を引こうとするのは今も昔もかわらぬ人の性。動物でいうならマーキング? デート・合コンレベルでなくっても人が軽く集まるぐらいのミーティング程度で普段つけなれないトワレをシュシュッと振りかけたらかぶれちゃった経験のある方いませんかー?
というわけで今でこそ脱臭には銀が効くーとか消臭することにも人は躍起になりがちだけれど、その反面程度の度合いの違いはあれど人は無意識のうちに相手の嗅覚に訴えて自分の存在を印象づけようとするところはあるでしょう。

 と雑談はさておき映画ですが これはーすごい。ひとこと圧巻。なにが?といって巷で話題だったらしい広場場面もそうかもしれないけれど、たぶんヨーロッパの監督でないと撮れないであろう全編から漂う雰囲気にヤラれた。冒頭闇の中から男の鼻だけがぬっと現れてまるスクリーンのこちら側の匂い、というか存在を嗅ぎ確かめるかのようなその掴みの演出だけでとろけてしまった感じです。
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21:37 | 「は」行 | edit | page top↑

『シリアの花嫁』

The Syrian Bride
英題:The Syrian Bride シリアの花嫁
監督:エラン・リクリス 2004年製作
出演:ヒアム・アッバス、クララ・クーリー、マクラム・クーリー、アシュラフ・バルフム

 イスラエル、レバノン、ヨルダン、シリアの国境を接しているゴラン高原は自衛隊も派遣されてこともあるし耳になじみのある地名かと思いますが。その土地で婚礼を挙げることになったとある家族の物語。簡単にゴラン高原に関する背景の説明されているサイトを探したところ、こちらのサイトが参考になったのでご紹介を。
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17:57 | O.T.西/中央アジア圏映画 | edit | page top↑

フランス映画祭2007

 大阪では明日まで開催のようですが、東京・横浜方面は15日より昨日まで開催されていたフランス映画祭2007で5本作品をみました。横浜で開催時あわせてこんなに観たのは初めてかもしれません。どうしたのだ、わたし? 去年は1本しか観ていないんでなんですが、なんだかんだ言っても六本木への移動の便が意外とよいことに気がついてしまったのはあるかもしれない。というのはおいといて映画は順番でいうと『モリエール』『逃げろ!いつか戻れ』『ルネッサンス』『心配しないで』『暗黒街の男たち』を観ました。
簡単レビューは以下の通り。
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15:17 | O.T.フランス映画 | edit | page top↑

『パラダイス・ナウ』

Paradise Now
原題:PARADISE NOW  パラダイス・ナウ
監督:ハニ・アブ・アサド 2005年製作
出演:カイス・ネシフ、アリ・スリマン、ルブナ・アザバル、アメル・レヘル、ヒアム・アッバス

 ヨルダン川沿岸、イスラエル占領地域のナブルスという町に住む2人の青年がイスラエルへ“殉教”に向かうまでの48時間を描いた物語。2006年のアカデミー賞外国語映画部門ノミネート作品。
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18:20 | 「は」行 | edit | page top↑

『今宵、フィッツジェラルド劇場で』

A Prairie Home Companion
原題:A PRAIRIE HOME COMPANION 今宵、フィッツジェラルド劇場で 
監督:ロバート・アルトマン  2006年製作
出演:ケヴィン・クライン、メリル・ストリープ、リリ・テイラー、ギャリソン・キーラー 、ウディ・ハレルソン、ジョン・C・ライリー、トミー・リー・ジョーンズ、リンジー・ローハン、ヴァージニア・マドセン etc.etc

 アルトマン監督の遺作になってしまった本作は超豪華キャストのアンサンブル劇。とりあえずみないわけにはいかんだろうと思っていた作品。もうひとつそれに加えて原題が「Prairie Home Companion」と聞いた時に、だいぶ前に聴いていた(というか聞き流していた)時期のあったFENの番組っぽいなあと思っていたらやっぱりあの番組がモデルになっていたとは。番組のほうは自分は聴かなくなってずいぶんと久しいけれど、未だに続いているそうでしかもそのホストの方が映画でも本人役で出演しているということで興味もより津々(実は脚本も書いていた)。
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11:33 | 「か」行 | edit | page top↑

『ラストキング・オブ・スコットランド』

The Last King of Scotland
原題:The Last King of Scotland ラストキング・オブ・スコットランド
監督: ケヴィン・マクドナルド 2006年製作
出演:フォレスト・ウィッテカー、ジェームズ・マカヴォイ、ケリー・ワシントン

 F・ウィティカーのオスカー受賞も記憶に新しいのですけれど、映画の話を聞いた時にはタイトルと主演のウィティカーの組み合わせにどんなお話しなのかしらん?と思い、やがてウガンダのアミン元大統領の話とわかって「なるほどー」と思いつつもやっぱり腑に落ちなかったんですが、ちゃんと原作があったのですね(ジャイルズ・フォーデン作『スコットランドの黒い王様(新潮社刊)』)。

 アミン大統領というと多くの人が思い浮かべるのはその昔映画にもなってた「食人大統領〜」のイメージじゃないかと思います。そっちの映画はあんまり記憶が定かじゃないけれど「食人族」とかキワモノ系をタイトルにうたった映画がはやった時期に一緒にやってたから、現実でかの人が何をしたかは知らなくてもコワい人のイメージがありましたけれども、あちらもそんなタイトルで強調されているほど善し悪しはともかくキワモノ映画ではないようです。
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01:13 | 「ら」行 | edit | page top↑

『パリ、ジュテーム』

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 短編オムニバスはぴりりとしまっているからこそ味わいがあるというかおもしろいと思うんですけれど、いくら著名な監督が作品提供してくれたとはいえ、この総尺はちと長すぎるんじゃないでしょか。ある程度本数絞って限定作品をもうちょっと持ち時間長めでみたかったなと思わないでもありませんでした。
 といいつつも気に入ったものほかひと言は以下の通り
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11:51 | 「は」行 | edit | page top↑