『かつて、ノルマンディーで』

katsute

 予告のイメージだとノルマンディー地方の農民の暮らしが中心に来ている話なのかと思ったんですがフィリベール監督が自らの出発点とそこにまつわる人々、背景を追うもっと広い話でした。原点帰りの心の旅というか。ほんの端役でフィルムに収まったものの日の目を見ることなかった父親の出番を流すラストが素敵でした。
19:39 | 「か」行 | edit | page top↑

『ペルセポリス』

Persepolis

 イラン革命後のテヘランに育った元気印の女の子の成長物語。カンヌ映画祭の時から欧米で熱狂的に迎えられたアニメ作品とのことですけれど、反イランのプロパガンタ映画という人もいるそうです。そういうのも分からないことはない。
 王族の血筋で、親戚に反政府活動家がいて、娘を案じる両親によって国外留学までさせてもらえるこの子ってその当時の市井の子からしたら相当特殊な環境だったんじゃないかと思うし…どうなんでしょうねー。その当時だってもっと普通の環境で留学なんかしなくたって元気で、普通に恋をして夢やぶれてっていう経験をした女の子はたくさんいたんじゃないのかなあとも思ったり。ひとりの女の子のサンプルということでしょうね。とりあえずIron Maidenはパンクじゃないんですけども。
でも、おばあちゃんは品がある中にもたくましさが感じられてステキな人だなーと思いました。
19:38 | 「は」行 | edit | page top↑

『ロンリーハート』

ロンリーハート

中黒かついてるのとついてないので別な映画になってしまいます。
09:01 | 「ら」行 | edit | page top↑

『フランドル』

フランドル

ちょっとこのDVDのパッケージはあんまりじゃないですかねえ。監督、びっくりするんじゃないの?
好きな映画ではありませんが、ひどい映画ではありません。考えるべきものはあると思います。でもこのジャケでは誤解を招くと思います。
09:00 | 「は」行 | edit | page top↑

『アメリカン・ギャングスター』

American Gangster [2007]

 匂い(臭い?)立つような男臭さぷーんというラッセルデンゼルがっぷり四つドラマ。2時間半があっというまでした。最後の決着もあっというまだったけど(爆)。
 しかし、実話ベースとのことですが司法取引でニューヨーク警察の大半がしょっぴかれたってすごすぎです。あと、ベトナムからの戦死者の棺に紛れ込ませて大麻直輸入っていうのも…ねえ。なんでもありっていったって。
08:58 | 「あ」行 | edit | page top↑

『蒼ざめた馬』

aouma

原題:Всадник по имени смерть (Hoserider named Deat)
監督:カレン・シャフナザーロフ  2004年制作
出演:アンドレイ・パニン、クセニヤ・ラポポルト、アルチョム・セマーキン、ロスチスラフ・ベルシャウエル、アナスタシア・マケヤワ、ドミトリー・ジュージェフ、ワレーリー・ストロジク、ワシーリー・ゾトフ

 一昨年フィルムセンターでのロシア・ソビエト映画祭で紹介された新作2本のうちの1作。『死という名の騎士』という原題で上映されていました。今回は劇中の詩からタイトルを取ったということですね。テロリズムが横行した帝国時代のロシア近代史を描いたお話。テロリストはいつの世もそうなのかもしれないけれど実行犯は理想に燃えたインテリやら貧しい農民の人々でそれらを操ってる幹部は操ってるだけなんだよなーと思ったり。このひとは活動してたけど、ってでも実行部隊がだれもいなくなったからって気がしないでもなく。前回上映時のリーフレットによれば

実在したテロリストの自伝的小説が原作「蒼ざめた馬」になっている。

ということでこちらは呼んでみたいと思いました。とはいえ映画として作りもしっかりしてるし緊迫感もありきちんとできてた作品でしたけどけどけど…日本語が………(自粛)

ロシア文化フェスティバル2006 IN JAPANロシア・ソビエト映画祭 にて上映
Russian and Soviet Film Festival
Фестиваль российских и советских фильмов
2006.7.4-7.30
10:00 | 「あ」行 | edit | page top↑

『牡牛座 レーニンの肖像』

原題:Телец (Telets)  監督:アレクサンドル・ソクーロフ

 昔同じタイトルで作品あったんじゃなかったっけと思っていたら2001年の旧作でした。なぜに今公開? やっぱし去年のカラマーゾフ・ブームとか効いているのでしょうかね。いくら西洋かぶれの自分でもこの辺のロシア近代史はあんましよく分かっていないので正直難解でした。だけど比喩がたくさん使われているんだろうなとは思いました。でも一緒に見ていたお客さんの中にはちゃんとセリフで笑ってる人がいて、かなり尊敬してしました。恐るべし。
 これを見た1週間後くらいに教育テレビでそれこそカラマーゾフを新訳した亀山郁夫さんがロシアに渡り大統領選に絡めて文化人に話を聞くという番組があったんですが、そこでソクーロフが話してたロシア史の輪廻のようなことが興味深かったです。それみてから映画を観てたらもうちょっと理解度もちがったかも。
霞のかかったようなソクーロフのカメラはすごくきれいですね。
08:48 | 「あ」行 | edit | page top↑

『エリザベス:ゴールデン・エイジ』

Elizabeth: The Golden Age Movie Poster Canvas Mounted - Free UK Delivery!
原題:ELIZABETH: THE GOLDEN AGE 監督: シェカール・カプール
2007年製作  エリザベス:ゴールデン・エイジ
出演:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン、アビー・コーニッシュ

 フィクションならともかく伝記ものの続編、というだけでなんとなく「なぜ?二匹目のどぜう?」と懐疑的になってしまうゆがんだ心の持ち主のわたしですが、今回ばかりはめちゃくちゃ期待大。だってアルマダですよ、あ・る・ま・だ。そのへんの「さるまた」なんぞとは違う英国史のハイラーイト!スペイン誇る無敵艦隊との大勝負です。この辺の歴史好きとしてはそそられないわけがなーい。そしてなにより、なんてったってわたしの(…いつから?)C・オーウェンがウォルター・ローリー卿ですよっ、オクサン!!もうそれだけで鼻血ブーーーッです。
そんなわけで、またとっととわくわく初日に劇場へ向かってしまいました。

 で、感想なんですが、えと、初日なので多くを語ることは控えます。なんてこと自体がビミョーかもしれませんが、もうすこししたら追記できればいいなと思います。
個人的にはもちろん嫌いではないです、この時代ネタがつまらないわけはなーい!ので。ただ、予告で流れているようにアルマダとの戦いとか、ファンタジーのように雄雄しく戦う女王エリザベスを想像していくとちとあれれと思うかも。たしかに今回は(前回の中身をほとんど忘れかけているのでもしかしたら「今回“も”」かもしれませんが)戦う女王がメインではあるけれど、国母であると同時にひとりの女としてほか、さまざまな苦悩・葛藤・感情と戦うエリザベスの姿が中心なので。
 でも欲をいわせていただけば、こういう作品こそもうちょっと尺長くして、その戦に至るまでの経緯陰謀策略をねちねちじとじととおなかがいっぱいになるくらいみせてほしかったな、というのが正直なところ。ここで詳しくは書きませんがエリザベスさんとメアリーさんの関係、なんでそこにスペインが絡んでくるのかは少し予習復習しておくとより楽しめるのではないかしらと思います。
 わたしのローリー卿は(…)とってもすてきでした。うがー。よくをいえばもっとキャプレン・ドレイクの見せ場も作ってほしかったかなー。ってかやっぱその辺の息を呑むバトル場面がもう少し観たかったですよ。…もしかして予算足りんかったとか?
でもケイトのエリザベスは相変わらず完ぺきでした。次回演じるならぜひともエカテリーナあたりを…だめすかね?
 あと、エンドクレジットをながめていたらフッテージ部分で前作の『エリザベス』のほか『ライアンの娘』とか載っていたような。どこか抜粋使っていたんでしょうか。気になります。

@TOHOシネマズ六本木ヒルズ
16:05 | 「あ」行 | edit | page top↑

『さらば、ベルリン』

さらば、ベルリン

 モノクロの映像から大仰な音楽の入り方とか作品の雰囲気と、登場人物の視点の移動やら不条理に見えるお話の展開など『カサブランカ』などなど4〜50年代のハリウッドクラシックスへのオマージュ作品といってよいでしょう(…違うんですか?)。そういう路線の作品で思い出したのは『エデンより彼方に』。あれはダグラス・サークへのオマージュということでしたけど、お話がどうこうというよりも映画そのもののいかにも人工的な作り方が個人的には丸ごと楽しめました。モノクロ映像のケイトがまたまた美しかったしステキ。
10:03 | 「さ」行 | edit | page top↑

『潜水服は蝶の夢を見る』

The Diving Bell And The Butterfly
原題:Le scaphandre et le papillon (The Diving Bell and the Butterfly)
監督:ジュリアン・シュナーベル 2007年製作 潜水服は蝶の夢を見る
出演:マチュー・アマルリック、マリー=ジョゼ・クローズ、マックス・フォン・シドー、エマニュエル・セニエ

 世の中には自然であったり美術芸術であったり素晴らしいものはたくさんあるけれど、人、というよりも命あるものって本当にすばらしいなと思った。たとえその身が潜水服のように物質的には自身でこじ開けることが困難なものに囚われて,足元がどこまで続いているのか全く分からない海に放り込まれるような絶望的に心もとない状況でいても、イマジネーションはどこまでも豊かでどんな世界へでも飛んでいって、シナトラだろうがブランドだろうがどんな形にでも、どんな素敵な状況にも変えられる。 そして外に向かって誰かに何かを伝えようとする一心の想い。ここまで努められる、というよりもっと自然なことかもしれないけれど、その心意気に単純に感嘆しました。ここの状況と全く同じではないけれど、それに近い様子をごく最近目にしたことがあったから余計かもしれませんが。
 もちろんことを起こすまでには並大抵ではない苦悩も絶望もあるだろうし、度々そんな心持ちに立ち返ることもあるだろうけれど、でも、そうポジティブに考えることでどんなに軽くなれることか。命あるものは皆、その命がいつの日か尽きることは必然だけれどその与えられた“器”の中で、それを超える精一杯がすがすがしい。主人公ジャン=ドーはもちろん彼を支える病院や出版社の人々も。
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22:06 | 「さ」行 | edit | page top↑