『スイミング・プール』

もうひと月も前に観た作品なので半ば忘れかけてるんですが、おもしろかったことは確か。年老いた父親と二人暮らしのベストセラー作家サラ。スランプに陥り担当編集者に勧められるままに彼の南仏の別荘にやってくる。金持ってるくせに貧しい食生活、外食すればデザートをお皿まで舐めそうな勢いでバカぐい、コッソリ飲んだワインを水で薄めてバレないようにするそのセコさ、流行というといまだにスウィンギングロンドンが浮かんでしまうちょっとカビ臭いおばさん作家の描写は、デフォルメされてるようで怖いぐらいリアルというか醜悪というか。でも彼女がときおり見せるあきらめ入った寂しげな表情が別荘の手入れのされていない、雑草生い茂った中に咲く1輪の花に移動していく場面など繊細な描写がこれまたウマい。オゾンのオバ観察眼にはひたすら感心するばかり…というかコワイです。
原題:SWIMMING POOL 監督:フランソワ・オゾン 2003年製作
出演:シャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ、チャールズ・ダンス
@シャンテシネ

