
レヴォン・ヘルムつながりで『ライトスタッフ』とどっちみようかなーと迷った挙げ句ついつい手にしたのはやっぱしこっち。久しぶりの鑑賞。 わたしが洋楽聴くようになった時にはちょうど彼らの最後のシングルカット「オフィリア」がリリースされたばかりの頃だったのでザ・バンドは完ぺき後追い体験でした。彼らの解散コンサートを納めたこの『ラスト・ワルツ』もちゃんとスクリーンで観たのは一昨年ぐらいのTIFF。いくらDVDリリースの宣伝だったとはいえなんで突然上映されたんだろうという疑問はあったのですけれど、やっぱこれはプリントで見られてよかったです。
この解散けじめのコンサートというか(「終わりの始まり」って劇中では何度もいわれます)ライブの映画化イベント化に関してはバンドのリーダーにして本作のプロデューサーでもあるロビー・ロバートソンの独断企画という見方もあるそうで(わたしはその辺の記事は全部読んでいるわけではないので知らない)、そう思うとロビー以外のメンバーはすごく寂しそうに見えるし、なんでわざわざ解散する必要があったのかなーと思わないでもないけれど、それはおいといても、ロックが最もかっこよかった時代の一大記念碑的なライブ映像であることには間違いありません。
「クリプル・クリーク」から始まる彼らの持ち歌は当然のこと、続々登場するロニー・ホーキンス、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ボー・ディドリー、ニール・ダイヤモンド、エリック・クラプトン、ヴァン・モリソンそしてボブ・ディラン、リンゴ・スターやロン・ウッドを迎えたグランドフィナーレなどなど数々の共演のライブシーンだけでお腹はいっぱい。パフォーマンスはどれもぜーんぶすばらしいのだけれど、個人的に特に一番好きなのは映像でメンバーにとりたてて絡むことなく自分のステージみたいに「キャラバン」歌い上げてパフォーマンスもそこそこにさっさと舞台袖へ去っていくヴァン"The Man"モリソンですね。見る度に何度もリピートしてる。あとは今は亡きリック・ダンコやリチャード・マニュエルの映像には胸が熱くなります。
劇中インタビューパートでも登場する監督のスコセッシはかつては『ウッドストック』の製作にも関わっているし、一連のブルース作品やら去年公開になった『ライトニング・イン・ア・ボトル』(製作総指揮)、ボブ・ディランの『ノー・ディレクション・ホーム』などなどにしてもやっぱ彼自身好きでこういった音楽映画に携わっているんじゃないかと思うし、観客のツボを刺激する術というか見せるポイントを熟知してますね。
てなわけで、特にレヴォンに引っ掛けなくとも我が家では常にヘヴィーローテーションの『ラスト・ワルツ』なのでありました。
原題:The Last Waltz 監督:マーティン・スコセッシ 1978年製作
出演:The Band ほか

