
耳が聞こえないベートーヴェンが第九を完成〜晩年に至るまで、彼を支えた写譜師の女性との交流を描いた物語。原題のCopying Beethovenは譜面の写譜と、彼が写譜師アンナに「君はベートーヴェンになりたがってる」みたいなセリフがあったように神から才を与えられたような彼を模倣しその域に達し理解するような意味があるのかなと思うんだけど、これって本当の話なのかしら?と思ったらフィクションなのだそう。そうなんだーと思ったところでなんだか冷めてしまいました。スミマセン。
第九自体はそれだけでいつ何時聴いてもすごい曲と思うので演奏場面にはもちろん感動したんですが、たしかに耳に問題を抱えている彼が作品を作り上げるまでには周りの助けもあったかもしれないけど、アンナが舞台でお手伝いしちゃうあの場面はあんな風にみせちゃうのはフィクションにしてもやりすぎじゃないかとも思わないでもなかったです。ベートーヴェン自身のセリフがあったように、実際にも見えるか見えないかは別にして神様が使わしてくれた音楽の天使がなにかが彼についていたからそんなハンディにもかかわらず曲を創り出すことができたのかもしれないけども、あの見せ方はなんかちょっとしっくり来ないものが残ってしまいました。あの溺愛していた甥っ子はその後どうしたのだ?とか気になったり。
第九でなくて大フーガで物語を閉めたのはお話の展開としてみせるものはあったけれど、全体的にもうちょっとベートーヴェンかアンナかどちらかのお話し整理してつめられそうな気がして微妙にも感じました。ゲイリーがベートーヴェンを演じた『不滅の恋』は、まったく期待していなかったのもあって?結構感激した記憶があったんですけどもね。エドさまベートーヴェンも指揮棒を振る姿は「のだめ」の玉ちゃんとは全然違ってちゃんとさまになっていたのだけれどけどけど…(…一緒にするなって。。)
というかやっぱ邦題の「敬愛なる」っていうのは日本語としてヘンだと思います。
原題:Copying Beethoven 監督:アニエシュカ・ホランド 2006年製作
出演:ダイアン・クルーガー、エド・ハリス、
Tag:伝記/自伝もの

