『暗闇の女たち』

第二次大戦中にフランスの対ナチス・レジスタンスというか工作員として身を捧げた5人の女性たちの物語。兄や夫と共にレジスタンスニ参加し活動を続けてきたスナイパー、ルイーズ。戦闘で夫を失った直後に英国の工作機関に所属する兄から任務を受け、連合軍のノルマンディ上陸作戦の鍵を握る重要な役目を担っているものの敵襲によって負傷し軍の病院に収容されている工作員の救出作戦に向かいます。彼女の仲間に選ばれたのは元キャバレーの踊り子だったり死刑を待つばかりの女囚や爆弾作りが趣味の少女などほとんど戦いとは無縁の女性たち。なんとか病院に潜入し尋問にかけられた工作員を助け出して作戦遂行と思いきや、今度は尋問によって作戦に感づいたドイツ軍将校が軍会議に報告を上げる前に暗殺するようにとの指令を受け…、というお話。
とりあえず報酬目当てで集められてわいわいまとまりのない素人女性たちをルイーズは覚めた目でみているんだけれど、それが状況がどんどん困難になっていくに従って彼女たちの中に共にに戦うものとしての仲間意識が生まれていって、ルイーズもまた仲間たちを本当の同志として信頼を寄せるようになる。事実に基づいている物語とのことで見所もそれなりに多い作品ではありましたが、痛いところもありました。
キャストが豪華です。ソフィーはじめ、マリー・ジラン、『ぜんぶ、フィデルのせい』でも好印象だったジュリー・ドパルデューに『ある子供』のデボラ・フランソワというフランスの売れっ子女優陣にイタリアからはマヤ・サンサ、ナチスの将校役にはあんまりドクロ帽が似合ってないモーリッツ・ブライプトロイなどなどヨーロッパから旬の人々集めました的な感じ。
ソフィー扮するルイーズはあんまり感情表に出さない冷徹な女闘士みたいな設定だったのかと思うんですが、出だしの暗い場面では顔がアップになって映ってもわからんぐらい顔つきから変わっていて気合が入ってた感じ。本編でも尋問される場面は体当たりの演技を見せていてちょっと違った雰囲気受けました。マリーちゃんもデボラちゃんもそれなりによろしかったけれど、一番おいしいというか緩急効いたお芝居していたのはジュリー・ドパルデューだったように思います。マヤ・サンサはもうちょっと出番多くてもよかったですねー。重要ではあったんでしょうけれど、なんかゲスト出演みたいな感じでした。
原題:LES FEMMES DE L'OMBRE 監督:ジャン=ポール・サロメ(『ルーヴルの怪人』『ルパン』)

